1800年代後半、鉄道会社はアメリカ最大の企業だった。
鉄道会社がとてつもない成功をおさめ、
アメリカの風景さえ変える力を持つと、
彼らは「Why」を意識し続けることが無くなった。
「Why」 人を快適に目的地に送り届ける
彼らは、自分のWhatにしがみついた。
「What」 鉄道で人を運ぶ
「わが社は鉄道会社だ。」と、
自分を定義付けた。
彼らは、ありったけの金を、
線路に、枕木に、エンジンに、駅舎につぎ込んだ。
21世紀になり、
新しいテクノロジーがお目見えした。
航空機。
やがて、
大手鉄道会社の経営は上手く行かなくなった。
もし、彼らが
「快適に人を移動する手段を提供するにはどうすればいいか?」
と常に考えていたら、
どうなっていたであろう?
ひょっとすると、
彼らが航空会社をすべて所有していたかもしれない。
Whatで自分を定義してきた会社は
生き残れるか?
音楽業界、新聞業界、出版業界。
現在、鉄道会社の二の舞を演じている。
音楽業界がもっと明確なWhyを持っていたら、
CDに拘らなかっただろう。
出版社がもっと明確なWhyを持っていたら、
紙に拘らなかっただろう。
スティーブ・ジョブズには見えていて、
彼らに見えなかったものは何か?
理念、目的に基づき行動する基準を持っていたら、
業界の変化に対応できたかもしれない。
「競争に勝つために何をすべきか?」
を問うのではなく、
「そもそも、自分のWhyは何だったのだろう?
今、利用すべきテクノロジー、 市場機会を考慮し、
その理念に息を吹き込むには何ができるだろう?」
と考えて行動すれば、
新たな波を作れたかもしれない。
あなたの講座は何のために開講しているのですか?
あなたが食べるためですか?
自分の話したい事を話すためですか?
Whyから始める。
「なぜ、あなたはこの講座を開講したいのですか?」
Whyから始める。
それが、感動を呼び、共感を生み出す。
さあ、
今日も楽しく生きましょう。