私達、講師が学ばなければいけないのは
「私は学びたいです。先生、どうか教えて下さい。」
と受講生たちに思わせる技術です。
学びたくない人たちに教える事はできません。
内田樹は「学ぶ力」に必要なのは、
次の三つと言っています。
第一に、「自分は学ばなければならない」という
己の無知についての痛切な自覚があること。
第二に、「あ、この人が私の師だ」と直感できること。
第三に、その「師」を教える気にさせるひろびろとした開放性。
この三つの条件をひとことで言い表すと、
「わたしは学びたいのです。先生、どうか教えてください」
というセンテンスになります。
数値で表せる成績や点数などの問題ではなく、たったこれだけの言葉。
これがわたしの考える「学ぶ力」です。
このセンテンスを素直に、
はっきりと口に出せる人は、もうその段階で「学ぶ力のある人」です。
(内田樹)
会社から言われて嫌々来た人。
卒業単位だけが目的の学生。
この人たちに教えるのは難しいですね。
そして、お金を自分で払って、
学びに来ているのに、
学びたいモードに入れない人達もたくさんいます。
その人達が目をキラキラ輝かせて
「私は学びたいです。先生、どうか教えて下さい。」
と、思ってもらえれば、
どんなに成果が出て、
講座が楽しくなるか。
学びたいモードを発動させるには、
「わたしはできる。」と思わせることです。
「そのゴールに行くことができる。
そして、そのゴールに到達することで
自分が望むものが手に入る」
と、気付きを与える事です。
引きこもりで誰とも会いたくない人は「やる気」はないでしょうか?
いえ、
何時間でもテレビゲームを一人でやれます。
テレビゲームには
クリアできる。
ゴールができる。
と言う、明確な目標があります。
人間は目標をクリアできると思えば
「やる気」が出てくるのです。
これを実感させることができれば
セミナー、講座は成功します。