なぜだろう。
ほとんどの親が頭では分かっていても実践できない
「ほめる子育て」を、
ぼくの両親は出来たのだろうと、母に聞いてみた。
「それは、あなたが障害者だったからかもしれない。
あなたが生まれてきたとき、四肢のない身体を見て、
『この子は一生寝たきりの人生を送るかもしれない』
と思ったの。
ベッドの上で元気に笑っていてくれたらいい。
それが原点だったから、
あなたが何をしても私たちの喜びであった。」
「五体満足出させあったら」
「元気にさえ生まれてくれたら」
だが、大抵の親は子供が無事に
生まれてきたことへの感謝を忘れ、
いつしか
「あれができない」
「これができない」
とわが子の未熟探しに没頭してしまう。
(自分を愛する力 乙武洋匡)
そうなんですよね。
赤ちゃんが生まれる時は、母子ともに健康に。
とだけ願うのに、
「夜泣きがひどい。」
「歩くのが遅い。」
「言葉を話すのが遅い。」
とすぐに誰かと比べて、
悪いところを探す癖がついてしまいます。
生まれてきただけで、充分幸せ。
この子とどのような楽しい人生を送るか。
「大きな声で泣く子は元気な証拠。」
「ハイハイのスピードがアップした。」
「バブバブ用語で会話してみよう。」
良いところを毎日ひとつ探し出し、
喜ぶ。
子供は家族に喜びをもたらせてくれます。
無事に誕生した感謝の気持ちを持って
子供とともに成長して行きましょう。