「協会を作りたいのですが、一般社団法人を作ればいいですか?」
と言う、質問がよく来ます。
一般社団法人は株式会社を作るのと同じで
誰でも作れます。
でも、
「何かをやりたいから、株式会社を作ればいいですか?」
と言う質問はしないですよね。
あなたのやりたいことが明確にあり、
その運営母体として、
個人事業主、任意団体、NPO、株式会社、一般社団法人
と言った「器」を作るかどうかを検討するという事なら分かります。
まず、そのやりたいことを
「事業」として継続的に運営したいかどうかです。
ただ単に、
「やりたい!」レベルの思い付きで始めるなら
個人事業主で始めればいいですね。
今、セミナーをやっている人の90%位は
年商100万円~300万円だと思います。
これは「事業」と言うより、
生業(なりわい)か「家業」です。
経営は大きく3つに分類できます。
1.生業(なりわい)とは、
経営者と家族が生きるためにギリギリの利益を求めて行う事業をいいます。
2.家業とは、
経営者とその家族の幸福の追求を目的として行う事業をいいます。
3.事業とは、
従業員やお客様を含めた社会の幸福の追求を目的として行う事業をいいます。
それぞれ経営者の行動様式は大きく異なります。
生業の経営者は、
とにかく自身の利益を求めて行動します。
したがって、
大きな利益を得ることはできません。
家業の経営者は、
自分の家族の利益を優先します。
したがって、
経費を節減する事に意識が向きがちです。
従業員を雇っても低賃金で経費を抑える事に一生懸命です。
優秀な人材がいないと嘆き、成長の芽を自ら摘む事になります。
「社会の役に立つ仕事をしたい。」
「この事業で継続して、収益が上がる仕組みを作り、組織を作りたい。」
あなたの夢を事業にするためには、
理念と収益を両立させる仕組みを作りださなければいけません。
その選択肢が、
株式会社か一般社団法人を選択するという事になります。
株式会社と一般社団法人の違いについては
次回にお話しします。
協会ビジネス推進機構
代表理事 前田出