「勉強すれば、金になる(しないと貧乏になる)。」
そういえば子どもたちは報償を求め、
処罰を恐れて、
必死になって勉強するようになるだろうと人々は信じたのである。
けれど、
子どもたちはそれから急坂を転げ落ちるように勉強しなくなった。
学習時間は劇的に減少した。
というのは、
このような利益誘導のロジックは
次の3種類のリアクションに有効な反論ができないからである。
(1) 「他の方法で金を儲けるから、オレ、勉強パス」
(2) 「金要らない、オレ、もう持ってるから」
(3) 「金要らない、オレ、物欲ないから」
スティーブン・ジョブズも、マーク・ザッカーバーグもさっさと大学を
ドロップアウトして「他の方法」で世界的な富豪になった。
たぶん中学でも高校でも、
このお二人は先生たちからは「反抗的なガキ」
として憎まれていたと思う。
興味のない教科の勉強なんかぜんぜんやらなかったはずである。
ジョブスやザッカーバーグを「グローバル人材」のサクセスモデルとして示しておきながら、
「『グローバル人材』になるために、先生の言うことを聞いて、学校の勉強をちゃんとやりましょう」
と言ったって、それは無理なのである。
(内田樹)
「人は学ぼうと、思うことしか学べない。」
お金を稼ぐために「学ぶ」。
人を幸せにするために「学ぶ」。
知らないことを知りたいから「学ぶ」。
人にはそれぞれ、「学ぶ」目的がある。
「学ぶ」時に、
目的を見つけられた人は幸せである。
「学ばない」と、不幸になるよ。
と恐怖で「学ぶ」ことを強要する教育はしたくない。
どんな夢をかなえたいから
「学び」ますか?
その夢をかなえるために
誰から「学び」たいですか?
その時に
「〇〇先生」から「学び」たい。
何故なら、
「〇〇先生」は〇〇だから。
と言われる先生になりましょう。
「学ぶ」人の夢をかなえる人に。