あなたは、
「のこぎり職人」になっていませんか?
昔、非常に腕の良い
「のこぎり職人」がいた。
その腕にほれ込んで、
たくさんの顧客がついていた。
時代が進むにつてれて、
のこぎりの需要が落ちてきた。
真面目な職人は
顧客の要望に応えて、
握りや削りを調整した。
さらに、
顧客が
「競争が激しいから、もっと安くして。」
と言うので、
安価なのこぎりも開発した。
その結果
品数が増え、
顧客も喜んでくれた。
しかし、
一生懸命努力したにもかかわらず
店は潰れてしまった。
実は、
世の中は電動のこぎりが
主流になり、
伝統的なのこぎりを使う人が
ほとんどいなくなっていた。
安価で
良質なのこぎりをいくら作っても
誰も見向きもしなくなっていた。
(応援したくなる企業の時代)
さあ、
「のこぎり職人」は
どうしたらよかったのでしょうか?
あなたは
「のこぎり職人」になっていませんか?
顧客の要望はきちんと聞き、
品質を上げる。
単価を下げるために
寝る時間を削って働く。
「本当。ありがとう。感謝するわ。」
でも、
気が付くと、
新しいサービス、
新しい商品を提供しているライバルに
あっさり乗り換えられていた。
フォードの言葉を思い出します。
「お客の意見を聞いていいたら、
もっと速い馬を
探してこなければいけなかっただろう。」
お客は車と言う、
見たことのないモノよりも
丈夫で、
速く走れる馬車を求めていました。
今は
確実に、
しかも、
急速に時代が変わります。
昨日までの花形職業も
明日は「のこぎり職人」かも知れません。
自分のフレームを外す。
これからは時代の流れを
しっかり見る目が必要になります。